今まで水虫になったことの無い若い方でも、実は簡単に水虫に感染してしまうほど、日常には水虫の危険性が多くあります。当サイトではその水虫に効くとされる抗真菌薬について記述していきます。

足を気にする女性

抗真菌薬として用いられる医薬品には漢方もある

一般にカビと呼ばれる生物として、真菌があります。私たちは日常的に触れているキノコや、パンを作るときに使う酵母菌も真菌に含まれます。この真菌によって感染症が引き起こされた状態が、真菌症と呼ばれます。真菌症に対して用いる医薬品を抗真菌薬といい、抗生物質が多く使われます。ですが、今回焦点を当てるのは抗生薬ではなく、抗真菌の漢方薬です。

漢方を用いる場合、薬のちからで直接真菌を殺そうとするのではなく、身体を強くする(体調を整える)ことで、病を根本的なところから治していこうと試みます。自分の身体を全体的に底上げすると言い換えることもできますから、他の医薬品よりも身体にやさしい治療法といえるかもしれません。

真菌症のなかでも、脂漏性皮膚炎(脂漏性湿疹)の治療に漢方薬が効果を示します。脂漏性皮膚炎の治療には、十味敗毒湯(ジュウミハイドクトウ)や黄連解毒湯(オウレンゲドクトウ)が用いられます。前者は、皮膚の赤み・痒みを抑え、腫れ・化膿を鎮める漢方薬です。江戸時代に華岡青州により創り出された医薬品で、脂漏性皮膚炎の場合にまず最初に処方されることが多い薬です。後者は重度の脂漏性皮膚炎の場合に使われる薬です。体力のある方向けの薬で、虚弱状態の方には向かないとされています。唐時代の「外台秘要方」という古典書に記述があります。

良く用いられるのは上記の2つですが、もちろん他にもあります。例えば柴胡桂枝湯(サイコケイシトウ)や消風散(ショウフウサン)といった具合です。

抗真菌薬というと外用薬やステロイド剤を連想する方にとっては、漢方でも効果があるというのは意外かもしれません。ここで漢方のちからを知ったのならば、今後の治療に役立てていただきたいと思います。